2025.11.17
11/15㈯/16㈰「くるり市」開催
2025年11月15日・16日の2日間、かもしかビレッジにて「くるり市」を開催しました。
さわやかな秋空の下、地域内外から多くのお客様にご来場いただき、心より御礼申し上げます。
「くるり市」は、山口陶器が大切にしてきた“循環(くるり)のものづくり”を、
楽しみながら知っていただくためのマーケットイベントです。
規格外品やサンプル品、廃棄されるはずだった素材をもう一度価値あるかたちへ。
つくり手としての想いと、お客様の「この器が好き」という直感が交わる、
温かな時間が広がりました。

多様なつくり手がつながる、にぎやかな2日間
会場には、B品・デッドストック品をはじめ、
食品、クラフト、植物、焼き菓子など、
地元のほか全国から45軒(FOOD含む)つくり手が集結。
2日間を通して大勢の方が来場されました。

今年初の試み「くるり場」が大好評
今年は新たな取り組みとして、
“価値交換所 くるり場” を初めて開設しました。
くるり場は、家庭で出番が少なくなった器を持ち寄ったり
気に入った器を持ち帰ることができる
“価値を交換する場所” です。
「誰かが使ってくれると思うと手放しやすい」
「交換という仕組みが心地よい」
と参加者から多くの声が寄せられ、
終始にぎわいの絶えない人気スポットとなりました。
今回の反響を受け、
くるり場はイベントだけの取り組みに留めず、
今後もかもしか道具店の実店舗で継続運用していきます。
日常のなかで器をめぐらせる新たな循環の形として育てていきます。

捨てないものづくりの未来へ
くるり市の根底にあるのは、
「つくったものをできる限り捨てたくない」という、
山口陶器にとって揺るがない想いです。
ものづくりの現場では、どうしてもB品・余剰素材・端材が生まれる現実があります。
それらを“廃棄物”として扱うのではなく、
“まだ活かせる資源”として見つめ直すこと。
地域のお客様やつくり手の皆様と共に、循環の形をつくっていくこと。
今年のくるり市を通して、その可能性がさらに広がりました。


くるり市が「なくなる未来」が、実は理想です
くるり市は、B品や余った素材と向き合うために生まれた市です。
しかし本来は、こうした“循環市”が必要なくなることこそ、
私たちが理想とする未来でもあります。
ものづくりの現場で無駄が生まれず、
すべての器が誰かの暮らしに確かに届き、
捨てる選択肢が限りなく少ない社会へ。
その未来を目指すためにも、
山口陶器は「つくる・使う・めぐる」のサイクルを止めず、
くるり場の常設運用や、くるり市の継続開催を通じて、
小さな一歩を積み重ねてまいります。
くるり市は“終わりのない通過点”。
ものづくりに携わる私たち自身が学び、変わり続けるための場として、
これからも大切に育てていきたいと考えています。

来年に向けて
2日間を支えてくださった出店者の皆様、
ご来場くださった皆様、
そして準備に携わってくださったすべての方に、心より感謝申し上げます。
くるり市は来年も開催予定です。
地域のつくり手、お客様と共に、循環の輪をさらに広げながら、
山口陶器は“持続可能なものづくり”への挑戦を続けてまいります。
次年度開催予定:2026年11月14日㈯15日㈰

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